Thursday, July 07, 2016 5:40 PM

ロボットエイ泳いだ モーターなし、筋肉で動く

 モーターなどの機械ではなく、生きた細胞を動力源として利用し、光を浴びせると魚のエイのように体を波打たせて泳ぐ小型のロボットを、ハーバード大などのチームが開発し、8日付の科学誌サイエンスに発表した。

 平たいひれを備えた頭部に、長い尾を持つガンギエイやアカエイに似た形。全長1.6センチで、金でできた骨組みに柔軟な高分子素材をかぶせ、ラットの心臓の筋肉細胞を層状にして貼り付けた。

 柔らかい素材を使って動物の動きをうまく再現し、人間が触れ合いやすいロボットの開発につながると期待される。生物の体の仕組みや生態を知るのにも役立ちそうだ。(共同)