Thursday, June 16, 2016 11:14 AM

チベット人権保護を支持 オバマ氏、ダライ・ラマに

 オバマ大統領は15日、ホワイトハウスでチベット仏教最高指導者ダライ・ラマ14世と会談し、中国政府によるチベット自治区での抑圧的統治を念頭に「チベット独自の宗教、文化、言語の伝統保持や人権保護」に対する強い支持を表明した。ホワイトハウスが会談内容を発表した。

 ダライ・ラマをチベット独立派と見なして敵視する中国は反発。中国外務省の陸慷報道局長は16日の定例記者会見で「ダライ(・ラマ)と会談することはチベットの独立を支持しないとした米国の約束に背くもので、中国に対する内政干渉だ」と表明した。

 オバマ氏は、チベットは中国の一部だとする従来の米国の立場を強調、チベット独立は支持しないと明言し、中国に一定の配慮を示した。(共同)