Friday, February 10, 2017 10:49 AM

通商や為替、米中の火種 トランプ氏強硬発言

 米中首脳による10日の電話会談で、トランプ大統領は「一つの中国」の原則を確認したが、米中間には通商や為替政策を巡る対立も横たわっている。トランプ氏はこれまで中国を「為替操作国」に指定する考えを示すなど強硬発言を繰り返してきた。

 中国は、実利を重んじるとされるトランプ氏と、経済分野をてこに関係を深めたい考えだ。習近平国家主席は電話会談で「貿易や投資、インフラなどの分野で米国と互いの利益になる協力を強化したい」と訴えた。中国外務省の陸慷報道局長も10日の記者会見で「世界二大経済大国として両国が協力できる分野は極めて広い」と付け加えた。

 だが、中国税関総署が10日発表した1月の貿易統計で米国向け輸出は前年同月比で9.0%増加。輸入も27.3%伸びたものの、引き続き輸出が輸入を大きく上回った。(共同)