Monday, July 11, 2016 10:47 AM

南スーダン即時停戦を要求 国連安保理、また戦闘激化

 国連安全保障理事会は10日、南スーダン情勢に関する緊急会合を開き、首都ジュバで7日以降続くキール大統領派と、マシャール第1副大統領派の元反政府勢力との戦闘行為を非難し、即時停戦を求める報道声明を発表した。市民や国連平和維持活動(PKO)部隊に対する攻撃は「戦争犯罪になり得る」と指弾した。

 フランス公共ラジオなどによると、ジュバでは11日も戦闘が発生し、装甲車やヘリコプターが出動、迫撃砲の音が響いた。死傷者の有無は不明。空港では飛行機の発着ができないとの情報がある。ジュバでは7日以降、ほぼ連日、戦闘が起きており、少なくとも272人が死亡したとされる。

 現地の日本大使館などによると、ジュバなどの在留日本人約80人は自宅など安全な場所にとどまっており無事という。PKOに参加する陸上自衛隊の施設部隊も市中心部近くにあるPKO施設内の宿営地にとどまっている。(共同)