Wednesday, February 22, 2017 9:59 AM

地対空ミサイル施設建造か 南沙諸島の人工島に中国

 ロイター通信は21日、中国が南シナ海の南沙(英語名スプラトリー)諸島に造成した人工島に長距離地対空ミサイルを格納できる約20の構造物を建造していると報じた。ほぼ完成しているという。複数の米政府当局者が明らかにした。南シナ海上空の制空権確保に向けた動きとみられ、国際的な懸念が強まりそうだ。

 トランプ政権は、中国による南シナ海での人工島造成について「国際規範を無視した違法行為」との立場を取っており、トランプ大統領が今回の事案に強硬な姿勢を示せるか注目される。

 中国外務省の耿爽副報道局長は22日の記者会見で「自らの領土に必要な施設を建設している。国際法で認められた正当な権利だ」と反論した。(共同)