Thursday, June 16, 2016 11:15 AM

日本製紙、米大手を買収 紙容器事業、300億円

 日本製紙は16日、ワシントン州の林業大手ウェアーハウザーから、ジュースや牛乳など向けの紙容器事業を2億8500万ドル(約300億円)で買収すると発表した。紙の国内出荷量は電子媒体の普及などで縮小が続いており、北米市場の開拓で成長を目指す。

 日本製紙によると、ウェアーハウザーの紙容器事業は売上高約400億円で世界3位。2016年7〜9月期の買収完了を予定している。ウェアーハウザーは主力の林業に注力するため事業の再編を進めており売却を決めた。

 両社は以前から紙容器原紙の取引があり、印刷出版用紙の合弁事業も手掛けていた。ウェアーハウザーの拠点は米国の太平洋側にあるため、アジアへの販売拡大も期待できる。(共同)