Wednesday, March 15, 2017 11:49 AM

色あせる官製春闘〜ベア再開後、4年で最低

 2017年春闘は15日、自動車、電機など大手企業が労働組合の賃上げ要求に一斉に回答した。経営側は基本給を底上げするベースアップ(ベア)を四年連続で実施するが、妥結額は2年連続で前年を下回る見込み。業績回復に伴って各社がベアを再開した14年以降では、最も低い水準にとどまる。

 「経済の好循環」を目指す安倍政権は「少なくても前年並みの賃上げ」を求めていた。しかし英国の欧州連合(EU)からの離脱やトランプ政権の誕生もあり、経営側は世界経済の先行きを不安視。前年並みの賃上げに慎重な姿勢を崩さなかった。政府が主導する「官製春闘」に限界が見え始めている。

 自動車、電機の各労組は前年と同じ3000円のベアを要求していた。これに対しトヨタ自動車は前年より200円低い1300円、日産自動車は前年の半額の1500円を回答。タカタ製エアバッグのリコールが一段落したホンダは前年より500円高い1600円のベアに応じた。(共同)