Thursday, July 14, 2016 10:28 AM

詳しい動機、不明のまま 警官銃撃から1週間

 テキサス州ダラスで警官5人が射殺された事件は14日で発生から1週間となった。黒人で元陸軍予備役兵士のマイカ・ジョンソン容疑者(25)=事件時に当局が爆殺=は、警官による黒人射殺が相次いだことに怒って犯行に至ったとみられるが、詳しい動機は未解明。人種差別的な暴力への抗議は各地で続き、緊張した空気が漂っている。

 ジョンソン容疑者は7日、黒人射殺への抗議デモを警備していた警官をライフルで次々と銃撃し、市内のビルに逃げ込んだ。「白人警官を殺したい」。米メディアによると、容疑者は投降を促す警官にこう訴えたり、自分が撃った警官が何人死亡したか尋ねたりした。

 安全な場所からの狙撃は困難だと判断した警察は、通常は爆発物処理などに使うロボットを投入する異例の手段で容疑者を爆殺。その後、容疑者宅からは銃や爆弾の材料も見つかった。警察は容疑者が事件を周到に計画し、より大きな事件を起こすことも考えていたとみている。(共同)