Friday, July 15, 2016 5:42 PM

熊本地震、関連死申請74件 直接死49人上回る可能性

 熊本地震の避難生活に伴う体調悪化などで死亡したのは「震災関連死」に当たるとして、熊本市を中心とした少なくとも4市町の計74人の遺族が災害弔慰金を申請したことが16日、分かった。うち10人は既に熊本市が関連死と認めた。申請には至らない相談、問い合わせも約200件に上り、建物倒壊、土砂崩れなどによる「直接死」の49人を上回る可能性がある。

 関連死かどうかは、医師らで構成する審査会が調べ、市町村が認定。認められると、遺族に弔慰金最大500万円が支給される。

 熊本県は当初、「車中泊」後に肺梗塞と診断された人など計20人を関連死の「疑い」として公表。審査を進めている熊本市はこれまで、県が公表した疑い例3人を含む10人を関連死と認めている。(共同)