Monday, July 18, 2016 5:46 PM

為替介入の必要ない 米高官、日本をけん制

 米財務省高官は18日、最近の外国為替相場の動きについて「経済の基調から外れているとは受け止めていない」と述べ、介入が必要な状況ではないとの認識を示した。急激な円高の進行には介入も辞さない姿勢の日本政府を改めてけん制した。

 中国・成都で23〜24日に開かれる20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議を前に記者団の取材に応じた。高官は、会議では「通貨の切り下げ競争は回避する」としたG20の合意を再確認したいとの意向を表明した。中国には人民元相場の変動幅の拡大を引き続き求めるとした。

 英国の欧州連合(EU)離脱への対応がG20の主要議題になると指摘。世界経済の先行きに広がる不透明感を払拭するには「各国が金融、財政、構造改革の三つの政策を総動員することが重要だ」と強調した。(共同)