Tuesday, May 16, 2017 11:06 AM

テスラ、資材再利用の新事業に経営参加

 「レッドウッド・マテリアルズ(Redwood Materials)」と呼ばれる資源再利用に関する先進的事業に、EV大手テスラの幹部が経営参加していることが分かった。

 CBインサイツによると、レッドウッドはカリフォルニア州レッドウッドシティーが拠点で、証券取引委員会(SEC)に最近提出された書類には、取締役としてテスラのJB・ストローベル最高技術責任者(CTO)とアンドリュー・スティーブンソン特別プロジェクト責任者の名前が記されている。また、匿名の投資家が2017年4月17日付で200万ドルを同社に投資したことも記載されている。

 テスラは近年、EV以外にも事業を拡大し、電気の供給と貯蔵に関する完全なソリューションの提供を目指して太陽光発電設備大手ソーラーシティを買収したほか、バッテリー製造の大型工場「ギガファクトリー」を建設し、大衆向けEV「モデル3」の発売に向けてドイツの機械工学技術大手グローマン・エンジニアリング(Grohmann Engineering)を買収して自動生産機能の強化を図るなど、既存の生産工程を改革しようとしている。

 まだ内容の薄いレッドウッドのウェブサイト(redwoodmaterialsinc.com)は、同社を「資材の再循環、再生産、再利用のための先進技術や工程の開発」と説明している。テスラの新モデル生産に関する野心的な計画を考えると、材料の効率的な調達や材料に関する技術革新が同社の事業の重要な要素になる可能性がある。

https://www.cbinsights.com/blog/tesla-execs-advanced-materials-project/