Wednesday, July 20, 2016 10:25 AM

再発防止策の記載なし12% 医療事故調査制度半年で

 患者の予期せぬ死亡を対象とした医療事故調査制度で、第三者機関の日本医療安全調査機構(東京)は20日、昨年10月の制度開始から半年間に医療機関から提出された院内調査の報告書49件のうち6件(12%)には、再発防止策が記載されていなかったと明らかにした。

 報告書に遺族の意見が記載されていたのは15件(30%)にとどまることも判明。調査委員会を設置していたのは39件で、うち7件には外部委員が全く入っていなかった。

 制度上、再発防止策は検討した場合に報告書に記載することになっている。機構の木村壮介常務理事は「丁寧な原因調査をすれば再発防止策は何かしら出てくるはず。制度の理解が進んでいない」と話している。(共同)