Friday, July 22, 2016 10:31 AM

FCA、バグ報告者に報奨金〜1件当たり最高1500ドル

 FCA US(旧クライスラー)は13日、車載ソフトウェアの弱点や欠陥(バグ)を発見し同社に知らせた善意のハッカーに報奨金を払う制度を開始すると発表した。

 AP通信によると、報奨金の額は1件当たり150〜1500ドル。額の大小は、見つかったソフトの弱点がどれほど深刻で何台の車両に影響するかによって決まる。制度の運営は、バグの問題解決をインターネット上で行うセキュリティ・クラウドソーシング企業バグクラウド(Bugcrowd、カリフォルニア州)に依頼する。

 バグクラウドは3万人以上のセキュリティ研究者が参加するバグ処理のプラットフォームを構築しており、電気自動車メーカーのテスラ・モーターズも利用しているという。FCA USは「あらゆる種類の車を製造する自動車メーカーでは当社が初めて」と説明している。また、問題の性質上、発見された弱点は公表して他のメーカーにも役立ててもらうという。

 FCA US製の車のセキュリティに関しては、2014年に2人のハッカーがジープ・チェロキーに遠隔接続し、エンジン、エアコン、ラジオ、正面ガラスのワイパーを操作して見せたことを受けて、同社は昨年、140万台を対象にソフト修正のためのリコール(無料の回収・修理)を実施している。