Thursday, October 12, 2017 10:48 AM
山火事、ワイン産地直撃 カリフォルニア州、死者23人
カリフォルニア州の山火事は、ワインの産地として知られるサンフランシスコ北方のナパ郡やソノマ郡に広がり、多数の醸造所が全焼するなど被害が拡大した。焼け残ったブドウ園も樹木への影響が深刻で、一帯のワイン産業に長期的な打撃を与えそうだ。米メディアによると、死者は11日までに23人に達した。
「タンクは醸造用のブドウでいっぱいだった。ことしの収穫が全てなくなった」。ワイン農家の男性が、米メディアの取材に涙を浮かべながら話した。施設は黒煙がくすぶったまま。約10万本のワインも燃えたという。
ブドウの収穫は山火事が多発した8日以前に、ほとんどのブドウ園で終わっていたが、関係者は煙害を心配している。樹木が吸い込んだ煙で、ブドウの味が変わってしまうという。
報道によると、カリフォルニア州は米国のワイン製造業の約9割を独占。そのうち上質なワインの多くは、被害が集中しているナパ郡とソノマ郡でつくられている。(共同)
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