Tuesday, August 09, 2016 5:40 PM

代表選で細野氏が蓮舫氏支持の意向 非主流派、たもと分かつ

 民進党の細野豪志元環境相が9月の代表選への立候補見送りと、蓮舫代表代行支持の方針を固めた。細野氏は前原誠司元外相らとともに、非主流派で保守系のキーパーソン。現執行部系のグループを足場とする蓮舫氏に対抗し、非主流派が結束し候補を出せるかが焦点だったが、細野氏がたもとを分かつ格好となった。選挙戦の構図に影響を与える可能性があり、対抗馬の擁立は難航必至だ。

 「どうすれば国民から耳を傾けてもらえるか。私自身にこだわらず、誰がふさわしいかを考えた」。細野氏は9日昼、自ら率いるグループの会合で、自身の擁立論が出される中、不出馬を宣言した。

 これまで細野氏は、岡田克也代表が進めた野党共闘路線は共産党と近づき過ぎたとして、執行部と距離を置いてきた。会合後、記者団に「憲法論議に積極的に応じ、共産党との関係も一線を引くと言っている」と強調して蓮舫氏を評価した。(共同)