Tuesday, June 21, 2016 11:18 AM

トランプ氏選対幹部を解雇 支持率低下、陣営刷新図る

 大統領選で共和党候補指名が確定している実業家トランプ氏は20日、選対本部長を務めてきたコリー・ルワンドウスキ氏を解雇したと発表した。米メディアが一斉に報じた。トランプ氏は支持率が下落しているほか、共和党指導部との対立がくすぶっており、民主党の指名が確実なクリントン前国務長官との本選をにらんで陣営刷新を図る。

 一方、トランプ氏の選挙資金が6月初めの段階でクリントン氏の30分の1以下にとどまることが分かった。米主要メディアが20日、連邦選挙委員会(FEC)の公表資料を報じた。選挙活動を支える陣営の人数でも圧倒的な差があり、トランプ陣営が11月の本選で厳しい戦いを強いられる可能性もある。

 ルワンドウスキ氏を巡っては、全米規模の選挙を仕切った経験がないことや、メディアや党全国委員会に対する好戦的な姿勢が目立つことなどでトランプ氏の家族や支持者らから不安視する声が上がっていたという。(共同)