Friday, August 12, 2016 10:05 AM

リアー、統合型コネクティビティ投入へ

 サプライヤー大手のリアーが、統合型のコネクティビティ技術を備えたモジュラー・ユニットの供給を計画している。

 オートモーティブ・ニュースによると、リアーはコネクティビティ・ソリューション市場で強固な地盤の獲得を目指している。モジュラー・ユニットはV2V(車車間)のほか、信号やクラウドサービスなどのインフラと車両を接続するV2I(路車間)通信も可能にする。

 リアーは2015年、シリコンバレーで起業してV2VやV2I技術を手掛けてきたアラダ・システムズ(Arada)を買収したほか、車載通信ソフトウェア・機器を専門とするオートネット・モバイル(Autonet Mobile、ミシガン州)の知的所有権を獲得した。リアーは買収を通じ、自動運転車向けに市場拡大が期待されるV2X(車車間通信および路車間通信)市場で足場を固めた。

 リアーのコネクティビティ事業はこのほど、完全に統合されたモジュラー・ユニットを2〜3年以内に供給することを明らかにした。供給計画はデトロイト市の全面的な支援も受け、アラダが市内のインフラを活用してコネクティビティ技術を試験する。

 リアーはデトロイト市街地で技術革新/設計センターの開設を準備中で、シリコンバレーを拠点にしているチームがセンターに移る予定だ。