Friday, August 12, 2016 10:09 AM
慰安婦支援10億円近く拠出 日韓、使途は医療・介護
岸田文雄外相は12日夕、韓国の尹炳世外相と電話会談し、昨年末の合意に基づき、日本側が元従軍慰安婦を支援する財団に拠出する10億円について、速やかに手続きを進めることで合意した。近く支出する。使途は医療や介護目的を想定。ソウルの日本大使館前に設置された少女像撤去を前提としないものの、韓国側が解決への努力を続ける方針も確認した。昨年末の合意は履行に向け、大きく前進した。
日本政府は当初、少女像移転を拠出の条件とする意向だったが、昨年末の合意に基づく日本側の義務を果たし、韓国側に取り組みを求める方が得策だと判断した。北朝鮮の核・ミサイル開発問題などに対応するため、日韓や日米韓の連携を強化する狙いもある。
電話会談後、岸田氏は記者団に「財団が元慰安婦や家族のニーズを調査し、日韓が合意する使途の範囲内で資金が支出される」と説明。少女像問題に関しては「昨年末の合意に基づき適切な解決を求めており、今後も合意の着実な実施を求め続ける」と述べた。(共同)
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