Monday, August 15, 2016 11:28 AM

GDP年0.2%増 4〜6月、ほぼ横ばい

 内閣府が15日発表した4〜6月期の国内総生産(GDP、季節調整値)速報値は、物価変動を除く実質で前期比0.0%増(小数点以下第3位まで見ると0.048%増)とほぼ横ばいだった。このペースが1年間続くと仮定した年率換算は0.2%増で、2四半期連続のプラス成長となった。円高ドル安により輸出が減少したが、公共投資と住宅が景気を下支えした。

 GDPのプラス幅は1〜3月期(年率2.0%増)と比べて縮小した。企業の設備投資が落ち込んだほか、個人消費も伸び悩む。民間のけん引役を欠いたまま、景気は足踏みが続いている。

 GDPの内訳を見ると、輸出は船舶や鉄鋼製品で弱さが目立ち、前期比1.5%減だった。統計上輸出に含まれる訪日観光客の消費が、熊本地震の影響で減少したことも響いた。設備投資は、工作機械などが減って0.4%減だった。個人消費は0.2%増となった。自動車やテレビなどが好調だったが、飲食料品などが低迷し、小幅な増加にとどまった。(共同)