Monday, August 15, 2016 11:28 AM

韓国議員団が竹島上陸 政府抗議、提訴は見送り

 韓国の与党セヌリ党を含む超党派の国会議員団10人が15日、島根県・竹島(韓国名・独島)に上陸した。菅義偉官房長官は記者会見で「到底受け入れられず、極めて遺憾だ」と述べ、韓国政府に強く抗議するとともに再発防止を求めたことを明らかにした。ただ、領有権問題に関する国際司法裁判所(ICJ)への提訴は当面見合わせる方針だ。日本政府関係者が明らかにした。

 聯合ニュースによると、韓国の現職国会議員らの竹島上陸は2013年8月以来。昨年12月の日韓合意に基づき、日本が元従軍慰安婦の支援事業に充てる10億円を近く拠出する見通しとなり、両国関係は回復基調にあるが、水を差される形となった。

 日本政府がICJへの提訴を当面見合わせるのは、北朝鮮の核・ミサイル開発に対応する日米韓連携に支障が出かねないと判断したためだ。提訴検討を求める島根県などの要望を踏まえ「一番効果的なタイミングを探る」(外務省幹部)立場は堅持する。抑制的な対応を強調することで再発防止につなげたい考えだ。(共同)