Monday, August 15, 2016 11:30 AM

外国人激減で戦闘力低下 「イスラム国」国境に壁

 イラクやシリアで台頭した過激派組織「イスラム国」(IS)に参加する外国人戦闘員が激減している。各国が過激派の動向監視を強めたほか、トルコ軍が国境警備を強化したためだ。外国人の激減は戦闘力低下に直結。ISは各国で相次ぐテロの犯行声明を出し自らの脅威を強調するが、イラクやシリアで重要拠点を失い直面する劣勢の要因となっている。

 オリーブ畑が広がるトルコ南部キリス。シリアとの国境沿いに壁が続く。「トルコ兵の監視があり、これ以上近づけない」。地元農家の男(40)が声を荒らげた。男にはもう一つ、国境の違法越境をあっせんする業者という別の顔がある。

 男は、南部ガジアンテプで活動するISメンバーから連絡を受け外国人と接触、国境を通過させ、シリア側で別のISメンバーに引き渡す。(共同)