Monday, August 15, 2016 5:44 PM

核先制不使用は抑止弱める 首相、米司令官に懸念伝達

 15日付のワシントン・ポストは、オバマ政権が検討している核兵器の先制不使用政策について、安倍晋三首相がハリス米太平洋軍司令官に「北朝鮮に対する抑止力が弱体化する」として反対の意向を伝達したと報じた。米政府高官の話としている。

 オバマ政権は一連の核政策の見直しで、核による先制攻撃を仕掛けない先制不使用政策の採用を検討しているが、主要閣僚や日韓などの同盟国が懸念を示しており、政策変更の可能性は低いとの見方が強まっている。

 同紙によると、首相はハリス氏に、米政府が核先制不使用を宣言すれば、核開発を続ける北朝鮮などによる核抑止力に影響が生じ、地域紛争のリスクが高まるとの懸念を直接伝えた。(共同)