Monday, August 15, 2016 5:45 PM

NATOと対テロ連携重視 トランプ氏、批判受け転換

 大統領選の共和党候補トランプ氏は15日、オハイオ州で演説し、過激派組織「イスラム国」(IS)掃討に向けた国際的な協調体制を構築するため、北大西洋条約機構(NATO)と「緊密に取り組む」との考えを強調した。米国でのテロを防ぐため移民の身元調査を強化する方針も示した。

 トランプ氏はNATO加盟国の財政負担が小さいとして加盟国防衛への関与を縮小する考えを示し、国内外で非難されていた。共和党内からも厳しく批判されたことから、選挙で協力を得るため、姿勢を転換したとみられる。

 演説でトランプ氏は、オバマ大統領と民主党の大統領選候補クリントン氏が「ISの台頭を招いた」と批判。自身が大統領になればイスラム過激派に関する委員会を真っ先に立ち上げて、テロ対策を最重視すると述べた。IS打倒のためロシアとも協力する意向を示した。(共同)