Thursday, August 18, 2016 10:56 AM

円高定着、一時99円台 米利上げかすみ上昇圧力

 18日の外国為替市場で円相場が一段と上昇し、一時1ドル=99円台後半をつけた。世界経済の先行き不安で米国の早期利上げが見込みにくいことから円高圧力が強まり、1ドル=100円を挟んだ高値水準が定着しつつある。政府、日銀は幹部が急きょ集まって対応を協議し、投機的な動きがないか絶えず注視していくことを確認した。

 東京市場の午後5時現在は、前日比68銭円高ドル安の1ドル=100円02〜03銭。ユーロは31銭円高ユーロ安の1ユーロ=113円17〜21銭。輸出企業の業績悪化への懸念から、日経平均株価の終値は前日比259円安の大幅下落となった。

 円高進行を受け、財務省、金融庁、日銀の幹部が午後に臨時会合を開いて意見交換した。会合後、財務省の浅川雅嗣財務官は記者団に対し「四六時中絶えず注視する」と語り、投機的な動きがあれば適切に対処する考えを改めて強調した。(共同)