Tuesday, June 21, 2016 5:42 PM

中国初の副専務理事退任へ IMF、任期満了で7月

 国際通貨基金(IMF)は21日、中国出身として初めて副専務理事に就任した朱民氏が5年間の任期を満了し、7月下旬に退任すると発表した。既に後任の人選に着手した。後任も中国出身者になれば、4人いる副専務理事の一角が中国の指定席化しそうだ。

 副専務理事は、組織のトップでフランス出身のラガルド専務理事を支える要職。朱氏のほかに、ナンバー2に当たる筆頭格の米国出身リプトン氏、日本の財務省出身の古沢満宏氏、ブラジルとイタリアの国籍を持つグラッソ氏がいる。

 専務理事は欧州、筆頭格の副専務理事は米国、副専務理事の一人は日本から出すことが慣例となっている。IMFに対する中国の出資比率は米国、日本に次ぐ3位で、朱氏の後任ポストを中国が獲得する可能性は高いとみられる。(共同)