Friday, August 19, 2016 9:49 AM

即時送金できる新システム 横浜銀、30行参加見込む

 横浜銀行と住信SBIネット銀行は19日、ITを活用し、国内外の銀行に即時に送金できる新システムの研究を始めると発表した。顧客が負担する送金手数料も大幅に安くなる見通し。現在は日数がかかる海外送金も素早くできるようになり、利便性が高まりそうだ。

 取り組みを主導するSBIホールディングスが大手銀行や地方銀行にも参加を呼び掛け、10月から15行程度で研究を始める。システムが完成する来年3月には30行程度に増える見通し。来年春から夏にかけてサービスを始める予定だ。

 新システムには「ブロックチェーン」という技術を使う。ネットワークで結んだ複数のコンピューターが取引記録を管理するため改ざんが難しく、安い費用で高い安全性を確保できるとされる。三菱東京UFJ銀行などの大手行も海外送金に使う研究を進めており、先進的な技術を金融分野に応用する動きが広がっている。(共同)