Friday, August 19, 2016 9:51 AM

国連、コレラ感染「関与」 ハイチ、責任は否定

 国連のハク事務総長副報道官は18日の定例記者会見で、2010年に大地震に見舞われたカリブ海の島国ハイチで発生したコレラ集団感染について、国連の「関与」を初めて認めた。ただ、どのように関係したのかや関与の度合いには言及せず、法的な責任はないとの従来の立場を強調した。

 ハイチでは70万人以上がコレラを発症し、8500人以上が死亡した。国連平和維持活動(PKO)部隊が不適切な下水処理によりコレラ菌に汚染された水を川に流したのが原因などとして、遺族が国連を相手に損害賠償訴訟を起こしている。

 ハク氏は「国連は集団感染への自らの関与について、より多くのことをする必要があると確信している」と述べ、再発防止に向けた対策を取るとの考えを示した。(共同)