Friday, August 19, 2016 9:53 AM

核禁止条約議論大詰め 来年の交渉開始、多数支持

 ジュネーブの国連欧州本部で行われていた核軍縮に関する国連作業部会の会合は最終日の19日、秋の国連総会に提出する報告書を巡って大詰めの議論に入った。「核禁止のための法的措置」について、大多数の国が2017年の国連総会での交渉開始に支持を表明しており、報告書にどう反映されるかが焦点だ。

 参加国の総意による19日の報告書採択を目指すが、米国の「核の傘」の下にある日本や北大西洋条約機構(NATO)諸国は早期の核兵器禁止条約制定に反対を表明。同日中に採択できるか予断を許さない。

 17年の交渉入り賛同を盛り込んだ報告書が採択されれば、禁止条約制定に向けた本格的な議論開始へ大きく歩を進めることになりそうだ。

 作業部会のタニ議長(タイ)が各国に提示した報告書草案によると、「結論および勧告」の項目で核禁止のための法的措置について、参加国の過半数が17年の総会での交渉開始に支持を表明していると明記した。(共同)