Friday, August 19, 2016 5:38 PM

秋の衆院2補選 尾を引く「小池ショック」

 自民党が、10月に東京と福岡の二つの衆院小選挙区で実施見通しの補欠選挙の対応で苦慮している。いずれも分裂選挙となる懸念が出ているためだ。党の支援を得ずに都知事選へ出た小池百合子氏の失職に伴う東京10区は、戦略を誤れば、小池氏と再び対峙する展開になるリスクがある。福岡6区では公認争いが続く。「小池ショック」(党ベテラン)が尾を引いている形だ。

 「たった今、小池都知事から電話があった。敵対するような気配はなかった」。自民党の二階俊博幹事長は18日、リオデジャネイロ五輪閉会式出席のため、現地に向け出発する直前の小池氏から電話を受けたと記者団に強調した。

 党内には、都知事選を巡り小池氏らの処分を求める声がくすぶる中、補選対応で小池氏が「独自候補を擁立する」(中堅)との警戒感が根強くあり、10区の候補者擁立作業は難航している。(共同)