Monday, August 22, 2016 11:27 AM

17年自動車世界販売1%増 先進国減速、新興国は回復

 ナカニシ自動車産業リサーチ(東京)は22日までに、2017年の自動車世界販売台数が前年比1%増の9059万2000台となる予測を発表した。先進国は減速傾向が強まるが、東南アジアやインドなど新興国需要が回復するため世界全体では増加となる見通しだ。

 高成長が続いてきた米国市場は頭打ちで、ほぼ横ばいの1720万台となる。日本は消費税増税の延期で駆け込み需要が見込めなくなることなどから、6%減の462万1000台。西欧は1%増の1589万8000台。ただ欧州連合(EU)離脱問題で英国は10%減の267万台に落ち込む。

 経済成長の鈍化で中国は2%増の2721万1000台にとどまる。一方、低迷が続いていた東南アジア諸国連合(ASEAN)の主要国は16年に底打ちし、17年は堅調に推移する。タイが8%増の74万9000台、インドネシアは9%増の118万5000台となる。ベトナムやフィリピンも増える見通しだ。インドも経済環境が好転して8%増の399万台となる。(共同)