Wednesday, June 22, 2016 10:11 AM

三菱自赤字1450億円に 燃費不正影響は2000億円超

 三菱自動車は22日、2017年3月期(16年4月〜17年3月)連結決算の純損益見通しが1450億円の赤字(16年3月期は725億円の黒字)になると発表した。燃費不正問題で顧客や日産自動車への補償費用が膨らみ、1500億円の特別損失を計上するほか、軽自動車の生産停止などで本業のもうけを示す営業利益が550億円減るという。不正行為に伴う業績への影響は合計で2000億円超に上る見込みだ。赤字になれば09年3月期以来、8年ぶりとなる。

 国内販売台数は前期比41.2%減の6万台になり、世界販売も8.2%減って96万2000台になる見通し。一部の生産が停止している水島製作所(岡山県倉敷市)の生産台数は16万台弱と、前期から半減する見込みだ。

 特別損失の内訳は、ガソリン代の差額など顧客向け補償として500億円のほか、日産自動車や販売会社に向けた補償費用や、生産を一部停止している水島製作所の従業員に対する一時帰休費用などとして1000億円。(共同)