Monday, August 22, 2016 11:29 AM

不法移民政策の軟化検討か トランプ氏、選対幹部示唆

 大統領選の共和党候補トランプ氏の選対本部長コンウェー氏は21日、トランプ氏が厳しい不法移民政策を軟化させる可能性を示唆した。トランプ氏はこれまで不法移民の強制送還を徹底する方針を示し、メキシコ国境に壁を建設すると表明。重要政策とアピールしてきたため、軌道修正するかどうか注目されている。

 コンウェー氏はCNNテレビに対し、トランプ氏が具体的な不法移民政策を数週間以内に発表すると明らかにした上で、強制送還徹底の方針が盛り込まれるかどうかは「まだ決まっていない」と発言。米国に住むヒスパニック(中南米系)を中心とした約1100万人の不法移民に対して「公正で人間味のある」対応を目指しているとも述べた。

 トランプ氏は20日、ヒスパニックの政策アドバイザーら約20人から意見を聞く会議を開催。会議の場でトランプ氏が移民対策は「人道的で効果的に行わなければならない」と述べたとの報道もあり、不法移民の合法的な滞在を可能にすることが検討されているとの見方が出ている。(共同)