Monday, August 22, 2016 11:29 AM

TPP反対なら対案示せ

 21日付のワシントン・ポストは、環太平洋連携協定(TPP)に反対している大統領選の共和党候補トランプ氏と民主党候補のクリントン氏に対し、TPPに代わる外交政策上の対案を示すよう求める社説を掲載した。

 社説はTPPがアジアでの米国の存在感を高め、経済だけでなく安全保障上も重要だと指摘。TPPを排除するなら、別の枠組みがその役割を果たす必要があるとし、「次期大統領は戦略上の空白だけを生むようなことをしてはならない」とくぎを刺した。

 TPP参加国は「アジアを権威主義で支配しようとする中国のもくろみを平和的に抑えつけるという目標を共有している」として、米国はアジアに関与を続けるべきだと主張。米議会にTPPの承認を促したが、議会多数派の共和党は審議に応じない構えで、「承認の見込みは次第に遠のいている」と悲観的な見方を示した。(共同)