Monday, August 22, 2016 11:30 AM

イラン、ロシアの基地利用停止 国内で憲法違反との批判も

 ロシアがシリア空爆の新たな出撃拠点にしていたイラン西部ハマダンの空軍基地について、イラン外務省の報道官は22日、ロシア軍による利用を当面、停止すると表明した。イラン国内では外国軍の基地利用は憲法違反との批判も出ていた。AP通信などが伝えた。

 ロシア国防省は16日以降、同基地を利用して「イスラム国」(IS)などの過激派を狙ったシリアへの空爆を行ったと発表してきたが、米国はイラン核問題を巡る国連安全保障理事会の決議に違反する可能性があると反発。イランは公表を望んでいなかったとみられる。

 ロシアの駐イラン大使はインタファクス通信に対し、ロシア軍が同基地から撤退したと述べた。ただ、両国間の合意があれば、復帰に障害はないとの見解も示した。(共同)