Monday, August 22, 2016 11:30 AM

日中韓外相、あす会談 首脳対話の年内実現調整

 外務省は22日、日中韓外相会談を24日に東京で開催すると発表した。岸田文雄外相と中国の王毅、韓国の尹炳世両外相が出席し、北朝鮮の核・ミサイル開発問題への連携対応や、経済分野での協力強化を確認。3カ国首脳会談の年内実現への調整も図る。岸田氏は両外相と個別に会談し、王氏には、沖縄県・尖閣諸島周辺への中国公船派遣で自制を求める。南シナ海問題では国際法の順守を要請する構えだ。

 日中韓外相会談の日本開催は2011年3月以来、約5年5カ月ぶり。中国外相の来日は12年の習近平指導部の発足後、初めて。会談日程については、尖閣情勢を巡る日中対立で調整が難航していた。日本側は、9月に中国で開かれる20カ国・地域(G20)首脳会合の際の、安倍晋三首相と習氏との首脳会談開催にもつなげたい考えだ。

 岸田氏は22日、尖閣や南シナ海の問題を念頭に「2国間の懸案事項は2国間会談で取り上げる。日本の考えを明確に直接伝えたい」と外務省で記者団に強調した。(共同)