Monday, August 22, 2016 1:30 PM

英のEU離脱など協議 独仏伊、結束強化目指す

 欧州連合(EU)主要国のドイツのメルケル首相、フランスのオランド大統領、イタリアのレンツィ首相は22日、首脳会談のため、イタリア南部ナポリ沖のベントテーネ島を訪れた。英国のEU離脱や難民問題、テロ対策などを協議。9月のEU首脳会議を前に、英国の国民投票で決まったEU離脱の衝撃を克服し、結束強化を図る考えだ。

 6月の国民投票後、3首脳が会談するのは2回目。離脱日程を巡りメルケル氏は一定の融和姿勢を示すものの、オランド、レンツィ両氏は早期交渉入りを求めるなど考えは隔たる。会談では、首脳らがどこまで歩み寄り、連携を示せるかが焦点となる。

 ベントテーネ島は欧州統合を訴えた「ベントテーネ宣言」が1941年に起草されたことで知られる。経済格差や移民・難民の大量流入、イスラム過激派テロなどでEUの結束が揺らぐ中、レンツィ氏には象徴的な意味を持つ同島を独仏伊首脳が訪れて今後の欧州統合の在り方について連帯を示すことで、難局を打開したい狙いがある。(共同)