Thursday, August 09, 2018 10:24 AM

国内最古級の恐竜地層 白亜紀、1億3000万年前

 徳島県立博物館(徳島市)は9日、同県勝浦町で、白亜紀前期(約1億3000万年前)の恐竜の歯の化石を含む地層を確認したと発表した。地層からは草食恐竜の「竜脚類」の歯3点や、ワニの歯やカメの甲羅などの化石45点が見つかった。恐竜の化石を含む地層では国内最古級で、新たな発見が期待できるという。

 福井県立恐竜博物館の東洋一特別館長によると、三重県鳥羽市の地層「松尾層群」と同時期。当時の日本は大陸と地続きで、地層は海の沿岸部に当たるとみられている。

 徳島県立博物館によると、地層は私有地の山林の中にあり、露出している幅約30センチ、長さ1メートルの部分から化石が見つかった。周辺では、これまでに鳥脚類と竜脚類の歯の化石が発見されたが、地層の特定はできていなかった。今年4月、同県石井町の化石愛好家奥平耕右さん(68)が地層から歯の化石を見つけた。(共同)