Wednesday, August 24, 2016 9:52 AM

安保法新任務の訓練着手 防衛相表明、運用段階へ

 稲田朋美防衛相は24日午前の記者会見で、安全保障関連法施行に伴い拡大した自衛隊活動のほぼ全ての新任務を巡り、同日以降、訓練に着手すると表明した。国内訓練や米国などとの共同訓練が順次始まり、運用段階へ本格的に移行する。戦後長く認めてこなかった集団的自衛権行使にも対応。南スーダンの国連平和維持活動(PKO)に新たに派遣する陸上自衛隊部隊には今月25日から訓練を開始し、新任務の「駆け付け警護」などの実動訓練は9月中旬以降を想定する。

 昨年9月の安保法成立、今年3月の法施行に続き、自衛隊活動が大きく変容する節目を迎えた。戦闘状態にある他国軍への後方支援の拡充もにらんだ訓練となり、国際紛争への関与の度合いが高まるのは不可避だ。

 稲田氏は会見で「今後、各部隊で必要な訓練を実施していく。いかなる場合にも対応できるよう準備するのが当然だ」と強調した。(共同)