Wednesday, August 24, 2016 9:53 AM

捕鯨止めるため何でもする 豪団体、妨害行為継続を主張

 米連邦地裁での調停で、米国の反捕鯨団体「シー・シェパード」と日本鯨類研究所などが、妨害行為を永久に行わないことで合意した。これに対して、南極海で実際に妨害活動を行っているオーストラリアの同団体は「活動には何も影響しない。捕鯨を止めるためには何でもする」と主張しており、今後も妨害が続く可能性がある。

 鯨研の担当者は、両国のシー・シェパードはそれぞれ法的に独立していると説明、合意の効力がオーストラリア側には及ばないと指摘する。しかし、今回の合意で、米側からの資金提供が禁止されるため、妨害活動が難しくなると分析している。

 鯨研と共に捕鯨妨害差し止め訴訟の原告となった「共同船舶」の担当者も「シー・シェパード側はそれぞれが独立して権限を持っている。以前は米側からオーストラリア側にかなりの資金が流れていた」と話している。(共同)