Friday, August 24, 2018 11:09 AM

北朝鮮国連大使ビザ出さず 非核化停滞、米がけん制も

 北朝鮮のキム・ソン新国連大使が5月下旬に米国査証(ビザ)を申請したものの、交付されず、前任者が帰国した後も着任できていないことが24日までに分かった。国連関係筋が明らかにした。6月の米朝首脳会談以降、非核化を巡る両国の協議は膠着状態が続いており、米国が北朝鮮をけん制する狙いもありそうだ。

 北朝鮮にとって国連代表部は米国との限られた対話の窓口の一つで「ニューヨーク・チャンネル」とも呼ばれる。トランプ政権は北朝鮮の非核化が実現するまで制裁圧力を維持する立場で、こうした姿勢が今回の措置に反映された可能性もある。

 国連関係筋によると、北朝鮮政府は5月下旬に在中国米国大使館でキム氏のビザを申請した。前任の国連大使、慈成男氏が7月下旬に帰国した後もビザは交付されず、北朝鮮の国連代表部は約1カ月間にわたり、ナンバー2の次席大使が代理を務めているという。(共同)