Friday, August 24, 2018 11:09 AM

中国、東シナ海で試掘か 中間線付近に移動式施設

 米シンクタンク、戦略国際問題研究所(CSIS)は23日、東シナ海の日中中間線付近のガス田開発を巡り、最新の衛星写真に基づき、中国が新たに移動式の掘削施設を設置し、試掘に着手した形跡があるとの分析を発表した。

 日中両政府は2008年にガス田共同開発で合意したが、中国は中間線の中国側海域に複数の掘削施設を建造し、単独開発を実施している。河野太郎外相は今年6月、中間線付近で中国の掘削船を確認したとして「一方的な開発」に抗議したことを明らかにしたが、これとの関係は不明。

 CSISによると、中国は少なくとも今年6月下旬には移動式施設による試掘を始めたもようだ。昨年夏ごろから中間線に複数の掘削施設を新たに設置し、試掘に向けた準備とみられる活発な動きが確認されていた。(共同)