Friday, August 24, 2018 11:12 AM

虐殺の村で日露慰霊祭 シベリア出兵、継承誓う

 1918年から日本が軍事介入したシベリア出兵中、旧日本軍が約300人の住民を虐殺したロシア極東アムール州イワノフカ村で24日、日露合同慰霊祭が行われた。第2次大戦後のシベリア抑留経験者や地元の子供ら約80人が祈りをささげ、史実の継承を誓った。

 抑留経験があり、20年以上イワノフカ村で慰霊を続けている岐阜県揖斐川町の僧侶横山周導さん(93)は「日本軍の無差別な攻撃で多くの犠牲者を出した。当時の日本には『反省』がなかった。(出兵開始から)100年がたち、多くの人に慰霊に参加してもらえるようになり、感謝の思いでいっぱいだ」と話した。

 慰霊祭には、日本から岐阜市の中学3年、高橋佑月さん(14)ら34人が参加した。横山さんによる読経の後、ロシア正教の礼拝も行われた。(共同)