Friday, August 24, 2018 11:12 AM

米中貿易協議、進展なし 摩擦解消、首脳会談が鍵に

 米中貿易摩擦を巡り米国で22日に始まった事務レベルの貿易協議が終了し、ホワイトハウスは23日、公正な貿易実現に向けて話し合ったと明らかにした。約3カ月ぶりに対話を再開したものの、緊張緩和につながる大きな進展はみられなかった。制裁関税と報復の応酬は激しさを増しており、首脳会談が実現するかどうかが摩擦解消の鍵となりそうだ。対立は根深く、長期化への懸念も強い。

 22日から2日間の日程で行われた協議には王受文商務次官と、マルパス財務次官が出席した。ホワイトハウスは終了後「公正で均衡が取れた互恵的な経済関係の実現方法について意見を交換した」と説明するにとどめた。中国による米先端企業の技術移転強要といった「構造的な問題」も含まれたという。

 中国商務省は「互いに関心のある経済分野について、建設的で率直なやりとりをした」と発表。「双方は次の段取りに向けて連絡を取り合う」とも説明し、協議継続を模索していく方針を確認したことを明らかにした。(共同)