Thursday, August 25, 2016 10:04 AM

首相、秋の外遊ラッシュ プーチン大統領来日が焦点

 安倍晋三首相が秋の外遊ラッシュを迎える。25日に第6回アフリカ開発会議(TICAD)参加のためケニアへと出発した。9月上旬には、中露両国首脳との個別会談を見込む。11月まで外国訪問が相次ぎ、近隣諸国との関係強化や資源獲得に向けた外交を展開。年内のロシアのプーチン大統領来日が焦点となる。

 日本が主導するTICADは、資源豊富なアフリカ各国に存在感をアピールする重要な機会。ケニア訪問には、70以上の企業や大学から関係者も参加し、首相がトップセールスを展開する。アフリカ進出が著しい中国に対抗する狙いもある。

 帰国後、9月2日からロシア極東のウラジオストクを訪れ、日露首脳会談に臨む。極東の経済発展につながる8項目の協力案を示した5月以来となるプーチン氏との直接対話で、経済協力をてこに、北方領土交渉の進展を目指す。プーチン氏の来日実現へその後の国際会議でも接触を模索する可能性もある。(共同)