Monday, September 17, 2018 10:30 AM

科学技術向上で国力増強を 中国、初の国際会議

 科学の普及を図ろうと各国の科学団体の代表らが参加した初の国際会議が17日北京で開幕した。中国最高指導部メンバーの王滬寧・共産党政治局常務委員は開幕式で「科学技術が発展すれば民族が発展する」との習近平国家主席の言葉を取り上げ、科学技術の向上を通じた国力増強を目指す指導部の方針を強調した。

 王氏は「科学技術が今日ほど国家の発展の前途に影響を与えることはなかった」と主張し、国民の科学水準の底上げを図っていくと訴えた。また一部の技術は安全や倫理上の問題を抱えていると指摘、科学の倫理を巡る国際的な議論を中国がリードしていく意思もにじませた。

 会議には2014年に青色発光ダイオード(LED)の開発でノーベル物理学賞を受けた中村修二氏も参加し、開発の経緯や最新のレーザー研究の動向などについて講演した。中村氏は「(徳島県の日亜化学工業に在籍時代)どこの企業や大学とも協力せず独力で(青色LEDを)開発した」と振り返った。(共同)