Thursday, August 25, 2016 10:05 AM

クリントン氏に批判強まる 財団疑惑、トランプ氏攻勢

 大統領選の民主党候補クリントン氏の一族が運営する慈善団体「クリントン財団」を巡る献金者への便宜供与疑惑に、批判が強まっている。支持率で劣る共和党のトランプ候補は巻き返しの好機とみて攻勢。民主党でもクリントン氏に苦言を呈する声が出た。

 財団はこれまでも、外国政府から巨額の寄付を得ていたなどとして倫理上の問題が指摘されていた。AP通信が23日、クリントン氏が国務長官当時に面会するなどした民間人154人のうち85人が財団に大口の献金をしていたと報じ、国内外の献金者に国務省が便宜を図ったのではないかとの疑念に拍車を掛けた。

 クリントン氏を「信用できない」と批判してきたトランプ氏は、24日も「彼女は金と引き換えに便宜を図った」と主張。共和党のライアン下院議長も、「堕落した」クリントン氏が大統領になれば「米国の民主主義が毒で侵される」と訴えた。(共同)