Monday, September 17, 2018 10:31 AM

20年改憲施行は「目安」 首相、石破氏の批判受け

 安倍晋三首相(自民党総裁)は17日、憲法を改正して2020年に施行したいとした昨年5月のビデオメッセージ発言について「一つの目安だ。そう簡単にはいかないだろうと思っている」と述べた。党総裁選で一騎打ちとなっている石破茂元幹事長が「スケジュールありきだ」と批判しているのを踏まえたとみられる。衆参両院での改憲論議が進んでいない実情もあり、言いぶりをトーンダウンさせたとの指摘が出そうだ。

 安倍氏は日本テレビ番組で、秋の臨時国会に党の改憲案提出を目指す意向を重ねて示した。改憲手続きに国民投票がある点に触れ「条文を見せなければ、国民は理解のしようがない。隠していては分からない」と強調した。10日の記者会見では、臨時国会への提出についても「指示ではなく目標だ」と位置付けている。

 日テレ番組で石破氏は「国民に誠実に一生懸命説明し、理解がどれだけ高まるかだ。分からないままに国民投票だ、というのは国民を侮辱するものだ」とけん制した。(共同)