Monday, September 17, 2018 10:31 AM

苫厚1号今日にも再稼働 北海道電、修理終え前倒し

 北海道電力は17日、地震で損傷した苫東厚真火力発電所1号機(厚真町、出力35万キロワット)を18〜19日に再稼働させると発表した。当初9月末以降の運転再開見通しだったが、被害が比較的軽かったため修理が早く済み、稼働を前倒しする。主力電源の一角の再稼働で、北海道の電力危機はひとまず大きな山を越す。

 苫東厚真は道内電力の約半分に当たる計165万キロワットを供給していたが、6日に起きた震度7の地震で1、2、4号機の3基でボイラー管が破断したり、出火したりして稼働不能となり全域停電(ブラックアウト)を引き起こしたとみられる。

 北海道電力によると、すでに奈井江火力1、2号機(奈井江町、35万キロワット)や知内火力1号機(知内町、35万キロワット)が稼働しており、本州からの送電を除き道内で最大360万キロワットの供給力を確保している。17日の最大需要は319万キロワットの見通し。(共同)