Tuesday, September 25, 2018 10:41 AM

英語民間試験を義務付けず 東大出願、調査書も可

 東大が、2020年度からの「大学入学共通テスト」の英語で導入される民間検定試験について、2次試験では受験生にスコア提出を義務付けない方針を決めたことが25日、関係者への取材で分かった。一定の英語力を出願資格として求めるが、民間試験のスコアだけでなく、高校の調査書などで実力が証明されれば代用可能とする。近く発表する。

 共通テストの英語は最初の4年間、従来型のマークシート式試験と、「読む・聞く・書く・話す」の4技能を測る民間試験が併存する見込みで、大学入試センターは今年3月、英検(新方式)など7団体の8種類を認定した。国立大学協会は併存期間中、両方の受験を義務付けるとしたが、多様な設計の民間試験を合否判定に用いることへの慎重論も根強い。

 こうした中、東大が民間試験のスコア提出を必須としないことを決めたことは、態度を保留している他の大学に影響を与える可能性もある。(共同)