Tuesday, September 25, 2018 10:42 AM

米批判、包囲網構築も画策 中国外相、国連総会を利用

 ニューヨークで開かれている国連総会に合わせ訪米中の中国の王毅国務委員兼外相は24日、対中通商制裁を強化するトランプ政権を批判した。一方で、各国の外相が集まる機会を利用しカナダやオーストラリア、英国と外相会談を相次いで行ったほか、中国主導の国際会議の会合でも中国の立場を訴え、対米包囲網の構築も画策している。

 米国との貿易摩擦が激化する中、中国としてはトランプ政権を批判しつつ、摩擦解消に向けた対話の糸口を水面下で探りたい意向とされる。包囲網の構築もこうした戦略の一環とみられる。

 中国外務省の発表によると、王氏は米国の民間団体、米中関係全国委員会の関係者らと面会し、トランプ政権の政策を念頭に「貿易や安全保障面で中国を不当に非難する勢力が両国関係の雰囲気を悪くしている」と述べた。(共同)